日々折々

私のSLICE OF LIFE 季節を感じながら

家の中で、帽子

ベランダからみえた今年の花火

母が調子を崩して一ヶ月。緊張感の続く日々に加えて、生活リズムと様式も変更せざるをえない状態になり、おまけに自分自身のギックリ腰が重なっててんやわんやに。心の中では泣いているのに、お世話や心配してくれる方々へは気丈にふるまう自分にも気付いている。しょうがない、そういう性分だもん、昔から。

そんな中、昨夜は母をベッドに休ませ、ひと息いれていると、ドンドンと威勢の良い音が。そう、花火。夏祭りの初日です。2階のベランダから眺めたら、夜空に閃光が煌めいている。例年よりも幾分大きく感じられるのは雲がないせいか。コロナ禍前は母と一緒に眺めたなあ、来年はどうだろうかとセンチな気分になった。

今朝は気分よくしっかりとした目覚めの母。車椅子に乗って縁側へ行くと言う。回復した腰を信じて、一瞬に賭けた力で母を移乗。冷房を利かせ、水分を補って、日射しの眩しいカーテンをめくってしばらくぶりに母と一緒に庭を眺めた。このシーンが嬉しい。草木の緑が濃く、生命力に溢れている。明日はわからないが、今日はこれで十分。

照りつける日射しを避けるため、母に白い帽子をかぶせた。そして、その佇まいを写真に残した。