日々折々

私のSLICE OF LIFE 季節を感じながら

喫茶店でアルバイトしてみたかった話

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大きめの虹を見ました

コーヒーが容量減で販売されている話を書きましたが、朝食後、レギュラーコーヒーを煎れて飲むのが日課となっています。今はブレンドですが、買い置きはモカキリマンジャロで入れ替えしながら飲み続けています。ずっとブラックでしたが、最近は奄美の「素焚糖」をいれてます。こくがあって美味しいです。

初めてやったアルバイト、それは喫茶店。夏の暑い日、憧れの大学生になってほどなくして「私もアルバイトをしなければ」。大学までの道を歩きながら見かけた洒落た喫茶店の窓に貼られた小さなアルバイト募集の紙。さりげなさは店の雰囲気を壊さないためだったのかな。バイトするなら喫茶店よねっと、勇気を出して飛び込んだところ、店主の女性に、あっさりいいわよ、来週の〇曜日から来てという感じで、アイスコーヒーをご馳走になり、よしがんばるぞと。ここまではよかった。そもそも喫茶店のアルバイトはどんなことをするのかまるで想像していなかった私。コーヒーはインスタントしか飲んだことがなかった私。フィルターを折ってと言われ、自分でもどうしたらいいかわからず尋ねると呆れられたような。内心『しまった』と思ったが、今更引き下がれない。この時点で店主の視線は厳しめに変わっていったのかも。夏の終わりまでは勤めたのかしらん・・ぼーっと突っ立っていたんでしょうね。突然、専用のクリーナーと雑巾を渡され金色のバー磨けと言われてびっくりしたり、サンドイッチ用のロースハムを買いに行かされたがロースの意味すらわかっていない田舎者で時間がかかったり。同じ大学のクラスメイトがお茶しに来たりして、それもまずかったのか?? お客のおじさんになぜか可愛いエプロンを無言で渡され意味がわからず店主に相談したらむっとされた?なんてこともあった。わかってなかったなぁ、手が空いてたらやることを探したり、アルバイトながら社会人としての基本が必要だったのですね。ホールじゃなくて中をやったらと言われ、迷惑かけているんだなと感じ、てっきり辞めて欲しいのかなと思った私。辞めますと言ったら嫌みを言われたっけ。もうちょっと教えてくださればという思いを抱きつつ、自分のスタンスに問題があったのだ、また次を探そうと店をあとに。甘えていたんでしょうね、若さに。わけのわからないまま終わった、ほろ苦いアルバイト初体験でした。

あのアイスコーヒーのグラスとミルクピッチャーの組み合わせは素敵だった。ハイセンスな丁度品とレイアウト。ホールと中を仕切るカウンター越しに18才が見ていた、あれこれ。一番お安いブレンドはチューリップの形のアイボリーのシンプルなカップアメリカンは大きめのカップでしたね。ストレートはブレンドとは違う柄もののカップで。カフェオレはアメリカンと同じカップです‥カレーのレシピが驚きでした(^^; いい感じの喫茶店でしたが今は姿を消したようです。

その後、いろんなアルバイトをしましたが、学生時代の最後は秋になると富有柿をくださる、渋谷の定食屋さんでした。娘のように可愛がってもらって、美味しいまかないと頼もしいおばさんたち、気のいい仲間に囲まれて、居心地の良い中にも完成されたシステムでそのビルの坪効率NO.1の忙しいお店。客単価こそ高くはないものの回転が抜群で。残念ながら、このお店ももうありません。久しぶりに訪ねたときには別のお店となっており、もっと早く来ればよかったと後悔で胸がいっぱいに。皆さん、よくしてくださってありがとう。あの場所があって生かされた学生時代でした🍚ノスタルジー